英語と日本語の語学的違いについて考えてみました。
2021/05/26
こんにちは、クレヨンGETスクール英語講師の池田です。
本日は、日本語を話せる方が英語を学ぶ際に気をつけたいことについて少し考えてみたいと思います。
基本的に母国語は、赤ちゃんが喃語(2つ以上の意味のない言葉「あむー」 とか 「だだー」 「まん」とか)を発するところから始まり、ご両親や近い家族が使う言葉を耳で聞いて4技能のうち①聞く→②話す→③読む→④書くという順番で習得していきます。
本来、人間は誰でも、どの国の言葉でも習得可能な土台が頭の中には備わっているのです。(ですので国籍を問わず、生まれ育ったところでの言葉を習得できます。)
赤ちゃんは本来、天才なのです。生まれてから、聴いた音、は頭の中に残り、その順位も『よく聞く音は鮮明に記憶に残る』様になります。
忘れようにも忘れられないくらい。
頭の中にあるシナプス=(電気を通す大切なケーブルみたいなもの)が二つの神経細胞(ニューロン)の間に入って、それらを結合させ、情報伝達を可能にしていきます。
シナプスはコミュニケーションにはなくてはならない大事な要素で、生後1歳ごろにピークを迎えてその後は減少していきます。
いろんな音を聴けば聞くほどしっかりとした回路として根づきます。一度構築された回路は使用回数が少ないと影を潜めますが失うことはありません。(ですので幼児期などに海外に行って現地の学校などに通って片言の現地の言葉を喋った体験のある方は、大人になってから、やり直すと一旦忘れてはいますが、感覚は覚えているので、取り戻して習得する時間が節約できます)
そして、残念なのは、聞いたことのない音は認識ができなくなってしまいます。(不要なシナプスは除去されてしまいます)
こういうことがわかると、親御さん(自身も含めてですが、、)は皆さん熱心にいろんな音、を聴かせたいと思いますよね。。。
それは、いいことだと思います。
言葉だけでなく、音楽、この世に存在する全ての音なども含めて。
混乱するのではないか?と思われるかもしれませんが、そこは人間の脳の不思議なところで、何カ国語を同時に操る方がいる限り、そういった悩みは心配無用な様です。
人間には耳だけでなく、目や鼻や口、心もあるので、いろんな感性を融合させて記憶していくと思いますが、今回は音について注目していきます。
ここで、いろんな国の言語で使われる音が関係してきます。
双方に共通した音があればいいのですが、「日本語にある音で英語にない音」(たとえば小さな『っ』や伸ばす母音、りゃ、りゅ、りょ、つ、ん等)、や その逆の 「日本語にない音で英語にある音」もありますよね。我々日本人泣かせの英語のLとRの発音はまさにそれで、日本語のらりるれろに近いlaliluleloは言えても、し舌を口の中で巻いて発音するrarirureroはなかなか大変です。何故なら日本語には無い音なのですから。
さらに、大事なのは文法です。語順の仕組み、母国語で日本語を当たり前のように話す我々ですが、結構語順を好き勝手に入れ替えても通じてしまう厄介な言語であるということを認識している方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか、、、
一方、英語は確固たる語順があります。主語(誰が)→述語(どうした)→目的語(何を)という様な決まりがあって、これは絶対の決まりです。
そう考えると、英語は比較的簡単に学んでいける様な気がしませんか?
さて、本題に戻りますが、日本語を話せる人が英語を学ぶ際に気をつけたいこと、、それは
①th やr そしてappleのaの発音(エにちかいア)等といった『日本語にない音を意識すること』、それらを英語ではリズム感を持って音楽の様に強弱、抑揚をつけていくことも求められます。
そして
②『語順の違いを知っておくこと』です。
個人的には、もう一つ、
③使う言語によって、皆さんにはぜひ性格を変えて、楽しく演じてみましょう!とお勧めしています。英語を話す積極性や、日本語を話す際の奥ゆかしさ。そういった文化、国民性などもひっくるめて学んでいくのが語学学習と言えるのでは
ないでしょうか。つづく。。